ThinkPad X1 Carbon をレビュー 予想外に使い易いUltraBookThinkPad X1 Carbonの実機レビューです。 このThinkPad X1 Carbonはレノボが販売する14インチのノートPC。 UltraBookは薄くモバイルするのに適しているという印象ですが、薄くはあっても重量が結構重めのものが多く、全ての製品が持ち運びに適しているかと言うとそうではないと思います。 ですがX1 Carbonは14インチと比較的大きいサイズながら約1.36kgと軽く、厚みも8~18.8mmと薄く、さらに使い勝手も良いなどUltraBookの中ではかなり良い線をいくモデルです。 今回は、そんなThinkPad X1 Carbonの使用感等について詳しく見ていきたいと思います。
ThinkPad X1 Carbon 外観をチェック まず、ThinkPad X1 Carbonのデザインやインターフェースの内容など、外観面をチェックします。 薄い以外は、他のThinkPadシリーズとそれ程かわらないです。
真正面からの写真です。 以前のX1のディスプレイは13.3型ワイドHD(1366×768)で光沢液晶だったのですが、余り評価がよくなかったため、変更されたのだと思います。(今回のモデルには液晶に光沢のゴリラガラスが使用されていないため、非光沢液晶にする事が可能となりました) X1 Carbon に搭載のインターフェースの内容をチェックします。
左側面:電源コネクター、排気口、USB2.0ポート、ワイヤレスLANのスイッチ 右側面:SDカードスロット、マイク入力とヘッドフォン出力のコンボポート、Mini Displayポート、USB3.0ポート、セキュリティロックケーブルスロット 前面:なにもなし 背面:SIMスロット UltraBookの中でも、X1 Carbonは全体的に端子の数が少なめ。 LANポートは提供されていませんが、今は無線LANで使用される方も多いですし、必要な場合は別売りの変換ケーブルを利用する事で、LANケーブルをつなぐ事ができます。 なお、背面のSIMスロットですが、こちらは海外で提供されているX1 Carbonの構成で利用されるもので、日本ではWWAN等の構成は提供されていないため、利用しません。
電源コネクターはこれまでのものとは異なり、角型です。 いくつかThinkPadを持っている場合、他のThinkPadの電源アダプターを使い回しする事ができないところがやや不便かもしれませんが、特に気にするほどの所でもないです。 次にキーボード。 キーボードはさすがにThinkPadシリーズなだけあり、とても使いやすいです。 さらに・・ 上記写真のファンクションキーの矢印の位置にスペースが設けられているのがわかると思います。 以前のX1を含め、現在の他のThinkPad(X230とかT430他)にはこのスペースが設けられておらず、ファンクションキー付近がやや使いづらいのですが、そんな「使いづらい」という声を受けて、X1 Carbonでは改良がくわえられたようです。 各キーの配置は他のThinkPadと同じです。
タッチパッドはボタン一体型のクリックパッドを採用。 いつもであれば、ボタン一体型のタッチパッドは使い難い・・といってしまうところなのですが、例外的に、X1 Carbonのタッチパッドはかなり使いやすく作られています。 ThinkPadでは他にもボタン一体型のタッチパッドが搭載されている機種が幾つかあり、ボタン一体型でも使いやすいよう工夫されているらしいのですが、私にはそれ程使いやすいとは思えず・・ そういうわけでこのX1 Carbonにも期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました。 多分、今までで最も使い易いと感じたボタン一体型のタッチパッドではないかと思います。
他の機種(ThinkPad)と同じように、画面は完全に後ろまで開ききる事ができます。 このX1 Carbonは薄く軽くはあってもThinkPadノートの良いところは失っておらず、UltraBookではなく単なるノートPCとしてみても良いモデルです。 モバイルノートなのに14型である必要があるのか?とも思ってしまいますが、大きな画面のノートを持ち歩きたいという方にはX1 Carbonのようなノートはとても便利です。 引き続き、次の記事ではパフォーマンス面について触れてみたいと思います。 同じカテゴリの記事 |