LuvBook Dシリーズの実機レビュー 外部GPU搭載で6万をきる17.3型フルHDノートマウスコンピューターが販売するノートPC、LuvBook Dシリーズのレビューです。 今回掲載するLuvBook Dシリーズは、17.3インチのフルHD液晶にCore iプロセッサ、外部GPUを搭載しながらも6万をきる価格で販売されているという、抜群のコストパフォーマンスを実現したノートPC。 マウスコンピューターブランドのノートPCとしては、最も売上げを上げている人気のモデルです。 人気は安さのせいもあると思いますが、価格の低さを感じさせない筐体デザインにフルHDの優れた操作性、また軽めのゲームくらいなら基本構成でも行なえるというパフォーマンスの高さなど、総合的な使いやすさが売れている一番の理由ではないかと思います。 今回は、そんなLuvBook Dシリーズの特徴や性能面について詳しく見てみました。 製品はこちら→ LuvBook Dシリーズの製品ページ
LuvBook Dシリーズ 外観をチェック LuvBook Dの筐体カラーはブラック、ヘアライン加工を施したアルミを使用しているとの事ですが、カラーのせいか、アルミを使用したモデルにありがちな冷たいイメージはありません。 とても落ち着いた雰囲気のデザインです。 重量は約3.09kgと重めですが、さすがにこのサイズのノートPCを持ち歩く方はそういないので、特に気にする部分でもないでしょう。
左側面:VGAポート、LANポート、HDMIポート、USB2.0ポート、eSATAとUSBのコンボポート、USB3.0ポート×2、マルチカードリーダー 右側面:ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子、S/PDIF出力端子(コアキシャル)、USB2.0ポート、光学ドライブ 前面:各種のインジケーターランプ 背面:セキュリティロックスロット、ACコネクター LuvBook Dシリーズは17.3インチとかなりサイズの大きなモデルですので、USB2.0ポートは3基(eSATAとのコンボを含め)、USB3.0ポートも2基搭載されるなどインターフェースはそれなりに充実しています。 またS/PDIF出力を搭載しており、S/PDIF対応のスピーカーに接続するなりすれば、高品質な音で音楽の観賞等も行う事が出来ます。 上位モデルではブルーレイドライブを搭載したモデルも提供されており、高画質&高音質な環境での映画鑑賞等も可能です。
繰り返しになりますが、画面には17.3インチワイドのフルHD(1,920×1,080)光沢液晶を搭載しています。 光沢による映りこみはありますが、画面利用時はさほど気になりません。
分離型タッチパッドを採用。 ボタンは使いやすいということも使いにくいということもなく、普通です。 17.3インチサイズのモデルですので、マウスを使われる方も多いでしょうけれど、使用する場合でも特にストレスを感じる事はそれ程ないと思われます。
LuvBook Dシリーズのキーボードはアイソレーション型でテンキーを搭載しています。 キー自体は打ちにくくは無いのですが、カーソルキー辺りのキーの配列がやや使い難いです。カーソルキーがテンキーの方へ飛び出しており、見ないで打つと打ち間違いが起こります。
キーボードの右上には電源や音量等のボタン。
キーボード左上にはVGAボタンと呼ばれる、NVIDIA Optimusのオンオフを切替えるボタンが搭載されています。
LuvBook Dシリーズのマシン底面と底面内部の様子。 ただ、ファンがマザー側でなく底面のカバーについているので、カバーを開ける際に勢いよく引っ張らないように注意しなくてはなりません。 LuvBook Dシリーズ 構成・価格・性能を確認 次にLuvBook Dシリーズの性能面を確認してみたいと思います。 今回のモデルの構成はWindows 7 Professional(64bit)にCore i3-2310M、GeForce GT540M(1GB)、4GBメモリ、120GB SSDを搭載し、その他無線機能はIEEE802.11b/g/n、駆動時間は約2.83時間となります。 この構成は基本構成ではなく、Core i3-2310Mを搭載したモデルの構成はというと、上記のSSDが320GB HDDに、OSがProfessionalではなくHome Premiumになり、その他の構成は同じで価格は59,850円(税込)。 今回の構成だと、価格は77,700円(税込)となります。 搭載されているGT540MはミドルクラスのGPUだとはいえ、安価な価格のノートでこの内容だと考えるとコストパフォーマンスは高いです。 ※価格と構成は2012年4月5日確認のものです。
■プロセッサ 6.4
SSDを搭載しているため、OSの起動やアプリケーションの処理は早め。 SSDはインテルの他、ADATAの製品も選択可能です。
ゲーム向けのPCではないので、ゲームにはあまり適さない構成ですが、軽い負荷のPCゲームであれば出来る程度のパフォーマンスは持ち合わせています。 LuvBook Dシリーズ NVIDIA Optimus テクノロジについて このLuvBook Dシリーズには、内蔵GPUと外部GPUをマシンにかかる負荷に応じて使い分ける事が出来る、NVIDIA Optimusテクノロジに対応しています。 マシンに高い負荷がかかり処理能力が必要な時には外部GPUをオンに、それ程パワーを必要としない時には外部GPUをオフにする事で、無駄な電力消費を抑える事が可能になります。 LuvBook Dシリーズの場合は、パワーが必要な時にはGeForce GT540Mが稼動し、そうでない時には内蔵のHDグラフィックス3000のみで稼動します。 なお、このGPUの切り替えはマシン側で自動的に判断して行なわれる為、ユーザー側で特に何か操作をする必要はありません。 ただ、常に外部GPUが稼動する高パフォーマンスな状態を維持しておきたい場合や、内蔵GPUのみで稼動させておきたい場合など、自動でGPUの切り替えが行なわれると都合が悪い事もあると思います。 そのような場合は、キーボード左上に設置されたVGAボタンにより、NVIDIA Optimus機能自体をオフにする事も可能です。
NVIDIA Optimusがオフの状態。 VGAボタンが緑色に点灯した状態だと、マシンは内蔵GPUのみでしか稼動しません。
NVIDIA Optimusがオンの状態。 VGAボタンがオレンジ色に点灯している時には、マシンの負荷状況に応じて外部GPUのオンオフが自動で行なわれます。 外部GPUのオンオフの状態の分かりやすい例として、 3DMarkスコアは7548。 逆に、NVIDIA Optimusがオフの状態(内蔵GPUのみで稼動)でのベンチスコアは・・ 3DMarkスコアは2201。 バッテリーを長持ちさせたい場合には、NVIDIA Optimus機能をオフにしてしまうと良いでしょう。 LuvBook Dシリーズ まとめ 今回の構成は若干カスタマイズを施した内容ですが、最小構成でも映像の閲覧などエンターテインメント機能を十分に満喫できる性能は持ち合わせています。 ですがCore i7-2760QMや8GBメモリ、ブルーレイを搭載した上位モデルでも10万をきる価格なので、予算に余裕があるのであれば上位モデルを選ぶと良いかもしれません。 また、SSDを搭載すると体感速度がグンと向上しますので、こちらも予算に余裕があるのであれば、今回のモデルのようにカスタマイズを行なうのもお勧めです。 最後に余談ですが・・ 最近は昔に比べると安価でも性能が高いノートPCが多いため、ちょっとやそっと安い位では驚かなくなりました。 LuvBook Dシリーズも驚くくらい安いかと言うと、そこまでではないと思うのですが、17.3インチサイズで外部GPUを搭載したノートが6万円を切る価格で販売されているのはあまり見ません。 個人的に意外なのが、スタンダードな15.6インチのモデルよりも17.3インチのノートの方が需要があるという部分で、それだけエンターテインメント機能を重視する方が増えたという事なのでしょう。 このLuvBook Dは、フルHDの大画面で映像などのエンターテインメントを楽しみたいという方には、検討の価値有のモデルだと思います。 同じカテゴリの記事 |