ThinkPad X121e の実用性について考える(レビューその2)1つ前の記事でインテルのCPUを搭載した ThinkPad X121e の記事を掲載しましたが、今回は X121e の実用性について簡単に触れてみたいと思います。
ThinkPadの品質を持ちながら安価な価格を実現するこのモデル、手頃な価格でそこそこの性能を持った携帯性の高いモデルが手に入るとあって、発売当時からかなり高い人気を保ち続けています。 実際、最小構成では¥39,900(税込/2011年12月13日現在)という価格が付けられており、できるだけコストを抑えたモバイルノートをお探しの方には願ってもない製品だと思います。 もちろんその最小構成のモデルが実際に使い物になるかと考えると、最小では3セルのバッテリーを搭載していますので、モバイル(携帯)ノートとしては駆動時間が短いなど問題もあります。 が、ある程度のカスタマイズを加えても安いですし、ネットブック等を買うことを考えればX121e の方が断然コストパフォーマンスは上。 性能は勿論、カスタマイズ性やインターフェース、操作性においてもネットブックには勝ります。 欠点は11.6インチでありながらやや重め(6セルバッテリーで約1.55kg)な事ですが、サイズが小さめなので思ったよりも携帯は苦になりません。
で、今回の本題である実際の利用においてですが、上でも述べたとおり3セルバッテリーだと駆動時間が短すぎる為、モバイル利用にはやや心許無いと思います。 6セルバッテリーだと公称値約7.7時間という事ですが、実際の数値は公称値よりも低くなる事が多いです。 ただ、電力の消費量は使用環境や作業内容によっても大きく変わりますので、とりあえず前記事に掲載したインテルモデル(6セル)でどの程度バッテリーが持つのかを試してみた所・・
バッテリーのベンチマークテスト(bbench/デフォルトの設定)では、 さらに実際の私の環境の利用では、約4時間半のバッテリー駆動時間。 私の環境では常に複数のアプリケーションを起動させている上、ウェブ閲覧や文字入力など常時負荷をかけ続けている状態での利用が多い為、約4時間半持てばまあ普通に使えるモバイルノートだといえます。(外出時の利用で、常時その状態で利用しているかというとそうではありませんので、実際はもう少し持つのではないかと思います) 性能に関しては、利用モデルはインテルの標準構成に近い内容の製品であり、まあまあといった所。 構成的にパフォーマンス面で苦しい部分もあるので、予算が許すのであればSSDを搭載した方が断然快適な環境で作業が出来ます。 話は変わり・・上でも少し触れた重量ですが(モバイル用途ですので6セルバッテリーを搭載している事を基準に考えます)、約1.55kgは11.6インチの製品の重量としては重めです。 堅牢性重視のビジネスモデルではそうでないモデルに比べ、構造や素材などに気を使う分重くなってしまうのは仕方が無い事ですが、12.5インチのX220と余り変わらない重さですのでやはり多少重めなのだと思います。 ですが、ThinkPadでは1、2を争う安さでありながらそこそこの性能と携帯性を持ち、ビジネス系のツールなども搭載されています。
そういう点を総合的に考慮すると、「軽くはないけれどThinkPadでこの価格なら」と多少妥協できなくもありません。 妥協とかくと X121e の印象はあまり良くないように思えますが、気軽に使えるセカンドノートが欲しい、携帯専用のノートが欲しいと考える方は多く、そういった場合には X220 などの比較的高価な製品よりも X121e のようなコストパフォーマンスに優れたモデルが適します。
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