ThinkPad Edge E220sの実機レビュー 薄型・使い勝手が良い・安価な12.5型ノートPC「ThinkPad Edge E220s 」の実機レビューです。 ThinkPad Edge E220sは、12.5インチの液晶を搭載する薄型ボディが特徴のモバイルノートPC。 薄いだけでなく、形状が他のThinkPadに比べてすっきりとしており、デザイン的に良いのはもちろん、携帯時もカバンの中で邪魔になりにくいというメリットがあります。 低電圧版のCPUを搭載している為、性能は標準電圧版のCPU搭載マシンに比較すると若干下がりますが、消費電力やバッテリ駆動時間を考えるとバランスの取れた構成となっている部分もポイント。 何より、最小構成で5万円台という価格を実現しており、そこが最も大きな魅力のモデルだと思います。
Edge E220s デザイン他 ディスプレイには12.5インチHD(1366×768ドット)の光沢液晶を搭載。 インフィニティガラスを採用しているとの事で、
トップパネルはミッドナイトブラック。 マシン側面のインターフェースを確認してみます。
左側面:ACコネクター、4in1メディアカードスロット、LAN、VGA、Powered USB、ヘッドフォン出力とマイク入力のコンボ 前面:なし 右側面:USB2.0、eSATAとUSB2.0のコンボ、HDMI等 背面:SIMスロット(使用しない) 背面の中央付近に小さなパネルが搭載されています。 その他のインターフェースは、必要なものはちゃんと揃っている感じの内容です。
キーボードはアイソレーション型。 なお、ページの更新や全角/半角の切り替えといった 通常のFキーの機能は、「Fn+Fキー」で動作します。(BIOSより、Fキーの機能がデフォルトで動作するように設定変更する事が可能です) E220s メモリやHDDへのアクセスは ThinkPadブランドは、メモリの追加やHDDの交換などメンテナンス性に優れている部分が大きな魅力の1つ。 今回のEdge E220sもThinkPadブランドではありますが、他のThinkPadに比べるとややメンテナンス性に欠ける筺体構造となっています。 またバッテリーも内蔵となっており、駆動時間は約6.2時間と悪くはないものの、寿命が短くなってきた際の交換等がやや面倒かもしれません。
アクセスしやすい場所にある事が多いメモリスロットですが、
しかもスロットは1つ。
HDDは側面から取り出せるようになっています。 カスタマイズで128GBのSSDを搭載する事もできます。 E220s 構成と性能 今回記事に掲載している ThinkPad Edge E220sは、Core i7-2617Mを搭載する上位モデル。 メモリは最大の4GB、ストレージには320GBのHDDを搭載するなど、E220sで提供されている中では比較的高性能な内容のモデルです。 その他液晶は12.5インチワイド(1,366×768ドット)、無線機能としてWiMAXを搭載。 バッテリーに関しては上にも記載したとおり、8セルのリチウムポリマー・バッテリーを本体に内蔵しています。 欠点は、薄型モデルの割りに重量が約1.58kgと重めな事。 なお、Core i7-2617Mは1.5GHzの低電圧版プロセッサーですので、Core i7といっても標準電圧版のプロセッサーに比べると性能は落ちます。 パフォーマンスで考えると、標準電圧版の比較的性能の高いCore i5-2410Mか、良くてCore i5-2520M程度の性能だと思います。 とはいっても、Core i5-2410M等は、Core i5でもかなり性能の高いプロセッサーですので、Core i7-2617Mの性能が悪いというわけではありません。 高速なCore i7程の性能は期待できないという意味で述べています。 このモデルの性能は・・ 上で色々述べましたが、まあまあ良いスコアだと思います。 少なくとも、一般的なネットやメール等の作業、また文書の作成や表計算などのソフトウェアでの作業に関しては、快適に行なえるレベルの性能を持ち合わせています。
グラフィックスはやはり内蔵グラフィックスの性能。
HDDの速度は、HDDにしてはよいと思います。
3Dゲーム系のベンチ後の各パーツの温度。 E220sは薄型の筺体を採用しているので、プロセッサーを搭載した右側に熱を感じやすいと思います。 Edge E220s まとめ まず性能面ですが、このモデルにはCore i5とCore i7の選択肢が用意されているのですが、薄型の筺体を採用している為、できるだけ熱の問題の少ない低電圧版のプロセッサを搭載しています。 ですのでCore i5、Core i7といっても性能はやや下と考えた方が良いと思います。 使用した感触としては、携帯用のモデルとして、ライトな作業しかされない方はCore i5のモデル、ビジネス系のソフトウェアでの作業など、ある程度処理能力が欲しい場合にはCore i7が望ましいです。 なお、今回掲載したモデルは最上位モデルではないため、掲載したベンチ結果よりも高い性能を追求したいという方にはSSDの選択肢もあります。 次に価格ですが、このモデルの最も大きな魅力はここにあると思います。 Core i5を搭載した最小構成のモデルだと¥58,800(税込)。 上にも記載したとおり、それ程パフォーマンスは高くはありませんが、このEdge E220sの内容でこの価格はかなり魅力的です。 重さなど所々気になる所はあるものの、価格と性能、機能等を総合的に見ると中々良いモデルです。 用途的には、やはりサブノートとしての利用や携帯用のモデル、またカスタマイズで上位パーツを搭載すれば、メインPCとしても十分使える内容のノートPCだと思います。 同じカテゴリの記事 |