ThinkPad X121e を簡単にレビュー AMDのFusion APU搭載ノートPCThinkPad Xシリーズの製品、「 ThinkPad X121e 」のレビューです。 このX121eは、AMDのFusion APU や インテルのCore i3(第2世代)プロセッサを搭載する、Xシリーズの11.6型のモデル。 Xシリーズの製品でありながらXシリーズらしくない特徴を持つノートPCですが、それなりに性能は良いながらも価格設定がかなり低めという事で、かなり人気です。 今回は、そんなThinkPad X121eを簡単にレビューしてみたいと思います。 なお、製品の価格や仕様などは変化する可能性がありますので、現在の正確な仕様などは公式サイトの情報をご確認下さい。
X121e 筐体をチェック この ThinkPad X121e、パッと見は他のXシリーズの製品と変わらない感じですが、よく見ると全体的に丸みを帯びた形状となっています。 天板は黒に見えますが、実はやや緑がかった黒色です。
筐体左側にはVGA、HDMIポート、USB、LAN、オーディオのコンボポート、
電源コネクタ付近にあるランプは、通電すると緑色に光ります。
筐体の前と後ろには何も無し。
X121eのキーボードは、EdgeやX1のようなアイソレーション型で中央にはトラックポイント。 写真は海外版の英字キーボードですので日本語版とは配列が異なりますが、多分X1などで使われているものと全く同じです。 そしてタッチパッドも、ボタンがパッドに一体化したクリックパッドを採用、パームレストにはThinkPadのロゴをのせています。
ディスプレイには、11.6インチワイドHD(1,366×768)非光沢の液晶を搭載。 全体として、X121e はどちらかというと低価格化を目指したモデルなので、ThinkPadとしての質は保ちつつも、他のThinkPadとは筐体の作りなどが若干異なるようです。(液晶が180度に開かないなど) また、以前のX100eではヒートウェーブレッドという赤色のモデルや白色のモデルがあったのですが、今回は黒のみ。デザインなどもX1などのような、高級感のある雰囲気ではありませんが、筐体にも機能にも無駄はありません。 キーボード等の使い心地は普通です。 ThinkPad X121e どの程度の性能? 今回掲載しているモデルは海外版のX121e。 OSはWindows 7 Professional SP1 64bit版、メモリは2GB、ストレージには320GBのHDD(5400rpm)を搭載。 価格は時期によってやや異なりますが、大体5万円台半ばで販売されており、コストパフォーマンスに関してはThinkPad Edgeシリーズ並だと思います。 上記構成のマシンの性能は・・ ■プロセッサ 3.8 最も低いスコアはプロセッサの3.8。 E-350にはRadeon HD 6310 が内蔵されており、従来の内蔵グラフィックスよりもグラフィック性能に優れているという長所を持ちます。 実際の操作においても、グラフィック性能を必要とする作業などではかなり高いパフォーマンスを発揮する事ができます。 ThinkPad X121e 総合的な評価は? 上にも記載しましたが、この製品にはAMDのFusion APUを搭載したモデルと、インテルのプロセッサを搭載したモデルがラインアップされています。 従来通り、AMDベースのマシンは価格抑え目、そしてインテルベースのマシンはやや価格が高めになっており、これまでだと性能重視の場合はインテルを選ぶ方が多かったのではないかと思います。 ですが、今回のAMDモデルに搭載されているFusion APUは、グラフィック能力に優れるという特徴を持ち、安価ながらも中々の性能を発揮します。 では何故安いのかというと、それはCPUの価格自体が安いという単純な理由なのですが、コストを抑えつつも性能も重視したい場合、今回のAMDモデルは中々良い内容の製品です。(もちろん、インテルの第2世代Core iプロセッサを搭載したモデルも、AMD搭載モデルに性能面で負けているという事はないと思います) ちなみにAMDベースのモデルの中でも、下位と上位モデルの2機種がラインアップされているのですが、下位と上位では大体1万~1万5千円程度変わってきます。 今回掲載したものは上位モデルですが、AMD搭載のX121eの下位モデルにはC-50が搭載されており、4万円台半ばと非常に安価。割引率の高いクーポンを使えば4万円弱程度の価格です。 ネットブックに近い価格で、ネットブックよりもかなり高い性能・機能のThinkPadを購入できると考えると、やはりこのX121eはお得なモデルだと思います。 性能についてはさておき、操作性に関しても特別使い難いような箇所はありません。 クリックパッドは個人的に苦手ではあるのですが、トラックポイントが搭載されているので問題にはなりませんし、アイソレーションタイプのキーボードも普通に打ちやすいです。 細かい事をいうと、ThinkPadならではの特徴であった「液晶を180度開く事ができるヒンジの構造」は採用されていませんし、キーボードライトである「ThinkLight」も搭載されていません。 あと、筐体が6セルバッテリー搭載で約1.5kgと、11.6型のモデルにしてはやや重めであるのが気になりますが、それを言うと同じ11.6型のEdge 11”などもその位の重さでしたので、特別このモデルが重いというわけではありません。 しかし軽さ重視の方には適さないと思います。 そういうわけで色々と書きましたが、総合するととてもコストパフォーマンスが高く内容の良いモデルです。 安価な携帯用のノートPCが欲しいという方は勿論、カスタマイズではSSDなども用意されていますので、高速なモバイルノートが欲しいという方などにもお勧めできる製品だと思います。 同じカテゴリの記事 |